CHAPTER 05: VULNERABILITY REGISTRY

部位・工法別
『侵入脆弱性』レジストリ

特定の素材や工法が抱える「害獣侵入リスク」の科学的登録簿

建築士が現場で目撃した「家が壊れる具体的理由」を、工法・部材ごとに格付けしました。
優れた技術を最上位に、注意すべき死角を順次索引できるよう編纂しています。

🌟 EXCELLENT TECH 📍 ZONE-B 解析記録

エアコン配管の壁貫通部(パテ劣化部)

【推奨対象害獣】

クマネズミ、アブラコウモリ

【技術の真価:建築学的評価】

エアコン設置時に開けられた外壁の穴(スリーブ)を埋める「パテ」は、紫外線や雨風で5〜10年で硬化・収縮し、隙間が生まれます。クマネズミはこの劣化したパテを容易に噛み砕き、断熱材の入った壁の内部(壁空洞)へと直接侵入するハイウェイとして利用します。

ARCHITECT VIEW さらなる安心のための助言:

【パテの再充填と物理カバーの併用】<br>ネズミが嫌がる成分(カプサイシン等)を練り込んだ「防鼠パテ」で隙間を完全に充填し、その上から金属製の配管カバー(ウォールカバー)を取り付けて物理的に牙が届かない構造へアップデートします。

🌟 EXCELLENT TECH 📍 ZONE-B 解析記録

増改築による建物の繋ぎ目(取り合い部)

【推奨対象害獣】

チョウセンイタチ、クマネズミ

【技術の真価:建築学的評価】

母屋と増築部分の接続部(取り合い)は、構造の歪みや地震の揺れによって隙間が生じやすい最大の弱点です。イタチやネズミは壁を登り、この数センチの隙間を見逃さずに壁の中へ入り込み、断熱材を食い破って移動経路や巣にします。

ARCHITECT VIEW さらなる安心のための助言:

【柔軟性のある防獣材と板金加工】<br>建物の揺れに追従する変成シリコン等のシーリング材と、ステンレス製のメッシュ・板金を組み合わせた専用のカバー工法で隙間を塞ぎます。単にパテで埋めるだけでは建物の挙動ですぐに再発するため、板金職人の技術が必要です。

🌟 EXCELLENT TECH 📍 ZONE-B 解析記録

地中排水管および排水桝の欠損

【推奨対象害獣】

ドブネズミ

【技術の真価:建築学的評価】

ドブネズミは非常に高い水泳能力を持ち、下水管を潜って移動します。古いコンクリート製の排水桝のヒビ割れや、防臭トラップが機能していない配管は、地下から直接床下や室内(トイレ・浴室・キッチン)へ侵入されるバイパスとなります。

ARCHITECT VIEW さらなる安心のための助言:

【防鼠トラップの設置と配管の塩ビ化】<br>劣化したコンクリート桝を気密性の高い塩化ビニル製(小口径桝)に交換し、ネズミの逆流を防ぐ防鼠トラップを取り付けます。同時に、床下へ通じる配管貫通部のモルタル補修を実施します。

知の羅針盤
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