「トイレや浴室の換気扇から、鳥の鳴き声や羽ばたく音が聞こえる」——これは決してホラーではありません。外壁に飛び出した換気口のフード(ウェザーカバー)の奥が、鳥たちに不法占拠されている状態です。
1. ウェザーカバー内部の「防鳥網の欠落」
外壁の換気口には、雨よけのフードと共に、虫や鳥の侵入を防ぐ「防鳥網(ネット)」が本来設置されています。しかし、ホコリの目詰まりを防ぐためにあえて網を外して施工されたり、プラスチック製の網が紫外線で劣化して破れ落ちてしまっている住宅が非常に多く存在します。
2. 外敵から守られた「完璧なトンネル」
ムクドリやスズメにとって、この直径10〜15cmのダクト(筒)は、カラスや猫などの天敵から卵を守れる「完璧なシェルター」に見えます。彼らはせっせと枯れ草や羽毛を運び込み、換気扇のファンのすぐ手前までぎっしりと巣材を詰め込んでしまいます。
3. 建築士が提唱する「ステンレス防鳥網への換装」
放置すると、排気不良による一酸化炭素中毒のリスクや、巣に湧いた鳥ダニが換気扇の隙間から室内へ大量に降り注ぐ二次被害を招きます。百科事典が推奨するのは、巣の完全撤去と殺虫・消毒を行った後、鳥のくちばしでは絶対に壊せない「ステンレス製防鳥網付きウェザーカバー」への交換工事です。
【建築士の視点】
浴室やキッチンの換気ダクトが鳥の巣で塞がれると、室内の湿気が逃げ場を失い、壁紙のカビや結露の原因となります。単に鳥を追い払うだけでなく、換気風量を計算した上で適切な目の粗さのステンレス網を取り付けることが求められます。
浴室やキッチンの換気ダクトが鳥の巣で塞がれると、室内の湿気が逃げ場を失い、壁紙のカビや結露の原因となります。単に鳥を追い払うだけでなく、換気風量を計算した上で適切な目の粗さのステンレス網を取り付けることが求められます。